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ソウルの旅 その2

ソウル2日目、今回の旅の目的であるお墓参りの日です。

Tさんの強い希望で、お墓だけでなくPさんの家の菩提寺にも行くことになったため
場所を詳しく調べてみると、菩提寺である「薬泉寺」は
ソウル市内から北西に車で1時間くらいの所にあるらしく
又、お墓のあるメモリアルパークは正反対の
ソウル市内から南東方向に1時間くらいの市にあるようです。

特に薬泉寺は交通の便の悪い所にあるそうなので、
ネットで7人まで乗れる大型模範タクシー6時間貸し切りコースを予約しておきました。

9時にホテルまで迎えにきてくれたタクシーの運転手ヤンさんは
日本語ペラペラのとても感じのよいおじさんでした。

高速を使って約1時間、辺りは日本の農村風景と変わりません。
曲がりくねった細い坂道を上がった所に薬泉寺はありました。

ソウルの旅 その2_d0168471_2346528.jpg


見はらしの良い所にある薬泉寺は、韓国のお寺らしく、すごく派手な色合いです。
ソウルの旅 その2_d0168471_23483762.jpg
ソウルの旅 その2_d0168471_2349415.jpg


ヤンさんがお寺の人に聞いてくれて、本堂の中に入っていいとのことだったので
お参りをしている人の邪魔にならないように入ってみると
本堂内の端の方に、花で囲まれたPさんの遺影が置かれたコーナーがあって
お線香があげられるようになっていました。

ファン3人は丁寧に手を合わせお参りし、薬泉寺を後にしました。
が、登ってきたお寺までの細い山道は、両側びっしり路駐の車でいっぱい。
狭い道ですれ違うスペースなどないのに、どんどん車が上がってきます。

そんなに人気のお寺なのかと思ってら、どうやら寺の後ろ側に登山口があり
登ってくるのは山登りの人ばかりだそうです。
韓国では山登りが人気なのだと初めて知りました。

上がってくる車にゆっくりバックで下まで下がってもらい
なんとか時間をかけて一般道に出られました。

そこから今度は反対方向にあるメモリアルパークを目指します。
途中、お墓にお供えする花かごを買うため花屋さんに立ち寄ってもらいました。

花屋さんでは早くもポインセチアやシクラメンの鉢がたくさん売られています。

ソウルの旅 その2_d0168471_0134584.jpg

ソウルは東京より気温が低いはずなのに、この日はとても暑くて半袖でいいくらいなのに
ポインセチアがあんなに売られているのが変な感じです。

ソウルから1時間ほどのベットタウンにあるメモリアルパーク。
こちらも入口の門から小高い丘を登るので
ヤンさんは車でPさんのお墓の前まで行ってくれました。

車から降りて花かごを出そうとしていると、お坊さんがこちらに向かって坂を登ってきます。
しかもその後ろには喪服の集団が続いています。
何だろうと見ていると、なんとお坊さんはPさんのお墓の前に敷かれたゴザに座るではありませんか。
そして後ろの喪服の人達の顔を見て、Tさん達は
「Pくんのお母さんと、お姉さんだ!」とビックリ。

実はハルばあ達がソウルに来る前日に
ガンで闘病中だったPさんのお父さんが亡くなられたそうで
ご葬儀の後Pさんのお墓に、お父さんの遺影を持って報告に来たらしいのです。
韓国のTV局SBSのカメラが何台も付いてきていました。

お坊さんがお経をあげている間、ハルばあたちはご親族の少し後ろで
法要が終わるのをジッと立って待っていました。

韓国ではそれが普通なのか、お経が始まってまもなく
近い親族の方からお墓の前で座礼をすると
まだお経が続いているのに、どんどん坂道を降りて去っていきます。

長い長いお経が終わるまで後ろで待っていたのは
Pさんの親しい友人だったという俳優のP・グァンHINとかいう人とスタッフらしき人だけで
読経を終えて何故かその場で袈裟を脱いでかたずけたご僧侶と一緒に
ふたりも坂をおりて行きました。

ヤンさんによると韓国では親子でも別々のお墓に入るそうで
この後亡くなられたお父さんをお墓に入れるための法要を下の方でやるのだそうです。

Pさんの親族の方たちがお墓の前からいなくなったので
Tさんたち3人は花かごをお供えし、お墓の前に座って
長い時間泣きながら手を合わせていました。

ファンではないハルばあやKOさんが立ち入ってはいけない場所なので
タクシーのそばで3人の気の済むまで待っていました。

その間もSBSのカメラマンたちは、多くの花やファンからの贈り物に囲まれた
Pさんのお墓やうつむいて肩をふるわせている3人を
ずっとカメラで撮っているようでした。

さらに、ようやくお墓の前から立ち上がったTさんたちに
「ぜひ一言インタビューを」と寄ってきましたが
3人とも涙が止まらず(無神経なTVカメラに腹をたてていたこともあって)
今は言葉も出ないので…と断りました。

「辛かったけれど、ここに来られて本当に良かった。
 お墓の前で、Pくんのおかあさんたちと一緒にお坊さんのお経を聞けて
 なんだかPくんの法要をしている気分がしたわ。
 まだまだ悲しいけれど、ひとつ気持ちに区切りがつけられた」

3人は涙の残る顔でそう言っていました。

ようやく3人の涙が止まった頃、帰ったと思ったSBSのカメラが又そばにきて
どうしても何か一言を…と言われ
「つらいけれどPさんのお墓に来られて良かったです。安らかにお眠りください」
Tさん達はそれだけ言って、メモリアルパークを後にしました。

ソウルの旅 その2_d0168471_1293636.jpg


その3に続く
by haru2010yakei | 2010-10-28 01:35 | 旅行


グータラ主婦ハルばあの日常のあれこれを綴ってみました。


by ハルばあ

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