ハルばあ、ロシアに行く その4
11月2日(月)
ロシアで泊まったホテルは、こじんまりしているものの安いツアーなのに中々快適。
そう思っていたのに、前の晩は大変でした。
ちょうど秋休みで旅行中の中学生の団体が同じホテルに泊まっていたのです。
日本でいうところの修学旅行でしょうか。
友人たちと親元を離れて宿泊するのは、中学生にとってワクワクすることでしょう。
それはよくわかるのですが、とにかく半端なくウルサイ!
あちこちの友達の部屋を行ったりきたりするのでしょう。
バタン、バタン、思いっきりドアを開け閉めする音が途絶えない。
廊下を大声出して走り回る。
部屋の中でもドッタン、バッタン。
とにかくものすご~くうるさくて、部屋から顔を出して怒ると
一瞬静かになるのですが、数分後には元の木阿弥。
もちろんフロントに「うるさくてたまらない!何とかして」と文句を言ったし
ツアーメンバー全員から苦情のいった添乗員は、フロントに厳重抗議したし
中学生を引率していた先生が、何度も注意をするものの静かになるのはほんのつかの間。
夜中を過ぎてもうるさくて、しかも館内電話でいたずら電話までかけてくるしまつ。
いくらホテルがまあまあでも、一緒に泊まっていた子供たちが最悪でした。
朝、朝食バイキングの列に並んだ同じツアーメンバー皆
「夕べは最悪!ロシア人は、一体子供にどんなしつけをしているんだ!」と怒っていました。
そんな列に、やっぱり中学生達が大騒ぎしながら横入り。
するとハルばあ達の前に並んで順番を待っていたロシア人の初老のおばさんが
ものすごい勢いで子供たちをしかりました。
ロシア語はわからないし、身振り手振りと双方の様子をみていると
「みんな並んでいるのに横入りするな。後ろに行って静かに待て」
そんな感じだったのだと思いますが、とにかくスゴイ剣幕だったので
ガタイのいい男の子の集団も面喰い、おとなしくなって静かに列の後方に並びました。
思わずハルばあ達一行は「おばさんエライ!」と心の中で拍手。
ロシアにもちゃんと叱れる大人がいるじゃない(失礼)と思いました。
実は、翌日も別の中学生グループが同じホテルに宿泊したのですが
その学校の子供たちは、多少廊下で集まって話していたりするものの
ちゃんとお行儀よくて、他の宿泊客達に迷惑をかけることもなく
レストランでは順番を守り、楽しそうに笑いながら和やかに食事をしていました。
ロシアの子供達みんなが、キチンとしつけされていない訳ではないようです。
たまたま一晩だけとはいえ、本当に運が悪かったと思うしかないようでした。
そんな思い出のホテルがこれ。
ホテルの前は、素敵な散歩道になっていました。
さて、この日の観光は、モスクワから70㎞にあるセルギエフ・ポサード。
モスクワ北東部に円を描くように、古い都が9つ点在し
それを結ぶエリアが「黄金の環」と呼ばれていますが、その中の一つです。
世界遺産トロイツェ・セルギエフ大修道院
塀の中には、15世紀~18世紀に建設されたいくつもの教会、博物館
僧房、神学校、病院、図書館などがあります。
塀の中に入るのに入場料はないのですが、写真を撮るためには撮影料を支払います。
ネギ坊主のカラフルな建物が中心部のウスペンスキー大聖堂。
因みに、このネギ坊主は実は玉ねぎではなくて、蝋燭の炎の形を表しているそうです。
ここは昔、修道士たちの食堂として使われていた所。
この日はこの建物の中の見学が許可されていました。
ガイドさんが色々説明をしてくれるのですが、建物が多くてハルばあは混乱状態。
何とか覚えていた豆知識といえば…
ソ連時代は宗教が認められなかったので、ここは20年間閉鎖されていたという事。
あとロシア正教では「右が正しい」という意味があり、結婚指輪も右にするとか。
実際に使われている宗教施設なので、中まで見学ができない所も多く
また古い教会内部はイコンが大量に飾られていましたが
フラッシュ撮影ができないので、暗すぎて写真が撮れませんでした。
とにかく、どこもかしこもカラフルで可愛い建物で、まるでテーマパークみたいでした。
見学の後は、遅めの昼食を取り、その後はマトリョーシカ絵付け体験へ。
マトリョーシカは、19世紀に貴族の奥方が日本からこけしを持って帰り
それを元に作られたものなのだそうです。
工房で職人さんのスゴ技を見学。
その後、一人一つずつ見本を見ながら、人形の絵付けにトライします。
思ったより木製の人形に色を塗ったり、絵を描いたりは難しく
また筆が太目だったので、人形の顔を描くのが大変で
変な顔とか、おかまみたい、なんて大笑いしながら作業しました。
あまりに不器用なハルばあは、つくづく細かい作業が向いていないと実感。
とてもではないですが完成品は写真でご披露できる代物ではありません。
ハルばあの色付した変な顔のマトリョーシカもどきは
現在、ハルばあ家のサイドボードの奥に、見えにくいよう、ソっと置かれています。
この日の行程はこれで終了。
ホテルに戻った4時半だったので、夕飯の時間まで2時間ほどフリータイム。
なので近くにあるショッピングセンターにお土産を買いに行きました。
歩いて7~8分にあるショッピングセンター、ここも24時間営業です。
友人はここの食料品売り場で、量り売りのチョコレートを買いました。
自分で袋に好きなだけ入れて量りに乗せ、品名のボタンを押すと
値札のバーコードが出てくるシステムらしいのですが
ハルばあ達には、ロシア語で書かれた品名が読めない…
一応絵がついているので、これかな…なんて不安な顔して量りの前にいたら
ロシア人には珍しくニコニコ顔の優しそうなお兄さんが近寄ってきて
「これを買いたいの?ここを押すんだよ」と英語で説明してくれながら
値札を出して貼ってくれて「レジへ持って行って」と、手渡してくれました。
ロシア人は割とムスッとした表情の人が多く、取っつきにくい印象でしたので
ハルばあも友人も、にっこり手伝ってくれて、手を振りながら去っていく青年に大感激。
でも考えてみると、ロシアの人達はお世辞にも愛想の良い人が多いといえず
お店の店員さんなども表情の乏しい人が圧倒的に多いのですが
愛想はいいけど、お客を待たせているのにのんびりしていたり
自分たちのおしゃべりに夢中で、サッサと仕事をしないヨーロッパの人に比べ
とにかく黙ってサッサと働らく人が多いです。
レストランでも、飲み物を頼むとすぐ持ってきてくれるし
食べ終わったお皿はサッと片付けてくれるし、水は言わなくてもつぎ足してくれるし
クロークの太ったおばさんも、おしゃべりせずにドンドン仕事を片付けます。
ニコニコ陽気だけど、おしゃべりばかりして中々動かない人達よりも
イライラさせられる事が少ないのがロシアの店員さん達でした。
ホント「目からウロコ」ばかりの旅です。
その5につづく。
ロシアで泊まったホテルは、こじんまりしているものの安いツアーなのに中々快適。
そう思っていたのに、前の晩は大変でした。
ちょうど秋休みで旅行中の中学生の団体が同じホテルに泊まっていたのです。
日本でいうところの修学旅行でしょうか。
友人たちと親元を離れて宿泊するのは、中学生にとってワクワクすることでしょう。
それはよくわかるのですが、とにかく半端なくウルサイ!
あちこちの友達の部屋を行ったりきたりするのでしょう。
バタン、バタン、思いっきりドアを開け閉めする音が途絶えない。
廊下を大声出して走り回る。
部屋の中でもドッタン、バッタン。
とにかくものすご~くうるさくて、部屋から顔を出して怒ると
一瞬静かになるのですが、数分後には元の木阿弥。
もちろんフロントに「うるさくてたまらない!何とかして」と文句を言ったし
ツアーメンバー全員から苦情のいった添乗員は、フロントに厳重抗議したし
中学生を引率していた先生が、何度も注意をするものの静かになるのはほんのつかの間。
夜中を過ぎてもうるさくて、しかも館内電話でいたずら電話までかけてくるしまつ。
いくらホテルがまあまあでも、一緒に泊まっていた子供たちが最悪でした。
朝、朝食バイキングの列に並んだ同じツアーメンバー皆
「夕べは最悪!ロシア人は、一体子供にどんなしつけをしているんだ!」と怒っていました。
そんな列に、やっぱり中学生達が大騒ぎしながら横入り。
するとハルばあ達の前に並んで順番を待っていたロシア人の初老のおばさんが
ものすごい勢いで子供たちをしかりました。
ロシア語はわからないし、身振り手振りと双方の様子をみていると
「みんな並んでいるのに横入りするな。後ろに行って静かに待て」
そんな感じだったのだと思いますが、とにかくスゴイ剣幕だったので
ガタイのいい男の子の集団も面喰い、おとなしくなって静かに列の後方に並びました。
思わずハルばあ達一行は「おばさんエライ!」と心の中で拍手。
ロシアにもちゃんと叱れる大人がいるじゃない(失礼)と思いました。
実は、翌日も別の中学生グループが同じホテルに宿泊したのですが
その学校の子供たちは、多少廊下で集まって話していたりするものの
ちゃんとお行儀よくて、他の宿泊客達に迷惑をかけることもなく
レストランでは順番を守り、楽しそうに笑いながら和やかに食事をしていました。
ロシアの子供達みんなが、キチンとしつけされていない訳ではないようです。
たまたま一晩だけとはいえ、本当に運が悪かったと思うしかないようでした。
そんな思い出のホテルがこれ。
ホテルの前は、素敵な散歩道になっていました。
さて、この日の観光は、モスクワから70㎞にあるセルギエフ・ポサード。
モスクワ北東部に円を描くように、古い都が9つ点在し
それを結ぶエリアが「黄金の環」と呼ばれていますが、その中の一つです。
世界遺産トロイツェ・セルギエフ大修道院
塀の中には、15世紀~18世紀に建設されたいくつもの教会、博物館
僧房、神学校、病院、図書館などがあります。
塀の中に入るのに入場料はないのですが、写真を撮るためには撮影料を支払います。
ネギ坊主のカラフルな建物が中心部のウスペンスキー大聖堂。
因みに、このネギ坊主は実は玉ねぎではなくて、蝋燭の炎の形を表しているそうです。
ここは昔、修道士たちの食堂として使われていた所。
この日はこの建物の中の見学が許可されていました。
ガイドさんが色々説明をしてくれるのですが、建物が多くてハルばあは混乱状態。
何とか覚えていた豆知識といえば…
ソ連時代は宗教が認められなかったので、ここは20年間閉鎖されていたという事。
あとロシア正教では「右が正しい」という意味があり、結婚指輪も右にするとか。
実際に使われている宗教施設なので、中まで見学ができない所も多く
また古い教会内部はイコンが大量に飾られていましたが
フラッシュ撮影ができないので、暗すぎて写真が撮れませんでした。
とにかく、どこもかしこもカラフルで可愛い建物で、まるでテーマパークみたいでした。
見学の後は、遅めの昼食を取り、その後はマトリョーシカ絵付け体験へ。
マトリョーシカは、19世紀に貴族の奥方が日本からこけしを持って帰り
それを元に作られたものなのだそうです。
工房で職人さんのスゴ技を見学。
その後、一人一つずつ見本を見ながら、人形の絵付けにトライします。
思ったより木製の人形に色を塗ったり、絵を描いたりは難しく
また筆が太目だったので、人形の顔を描くのが大変で
変な顔とか、おかまみたい、なんて大笑いしながら作業しました。
あまりに不器用なハルばあは、つくづく細かい作業が向いていないと実感。
とてもではないですが完成品は写真でご披露できる代物ではありません。
ハルばあの色付した変な顔のマトリョーシカもどきは
現在、ハルばあ家のサイドボードの奥に、見えにくいよう、ソっと置かれています。
この日の行程はこれで終了。
ホテルに戻った4時半だったので、夕飯の時間まで2時間ほどフリータイム。
なので近くにあるショッピングセンターにお土産を買いに行きました。
歩いて7~8分にあるショッピングセンター、ここも24時間営業です。
友人はここの食料品売り場で、量り売りのチョコレートを買いました。
自分で袋に好きなだけ入れて量りに乗せ、品名のボタンを押すと
値札のバーコードが出てくるシステムらしいのですが
ハルばあ達には、ロシア語で書かれた品名が読めない…
一応絵がついているので、これかな…なんて不安な顔して量りの前にいたら
ロシア人には珍しくニコニコ顔の優しそうなお兄さんが近寄ってきて
「これを買いたいの?ここを押すんだよ」と英語で説明してくれながら
値札を出して貼ってくれて「レジへ持って行って」と、手渡してくれました。
ロシア人は割とムスッとした表情の人が多く、取っつきにくい印象でしたので
ハルばあも友人も、にっこり手伝ってくれて、手を振りながら去っていく青年に大感激。
でも考えてみると、ロシアの人達はお世辞にも愛想の良い人が多いといえず
お店の店員さんなども表情の乏しい人が圧倒的に多いのですが
愛想はいいけど、お客を待たせているのにのんびりしていたり
自分たちのおしゃべりに夢中で、サッサと仕事をしないヨーロッパの人に比べ
とにかく黙ってサッサと働らく人が多いです。
レストランでも、飲み物を頼むとすぐ持ってきてくれるし
食べ終わったお皿はサッと片付けてくれるし、水は言わなくてもつぎ足してくれるし
クロークの太ったおばさんも、おしゃべりせずにドンドン仕事を片付けます。
ニコニコ陽気だけど、おしゃべりばかりして中々動かない人達よりも
イライラさせられる事が少ないのがロシアの店員さん達でした。
ホント「目からウロコ」ばかりの旅です。
その5につづく。
by haru2010yakei
| 2016-05-18 17:45
| 旅行
グータラ主婦ハルばあの日常のあれこれを綴ってみました。
by ハルばあ
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