ある夜のおはなし
今月初めのリョウさんの急な退職に伴い、色々書類仕事がありました。
結婚してからリョウさんはずっとサラリーマンで、すべて会社にお任せ状態だったため
お恥ずかしい話、色々給与から引かれていたものがどういう状態だったかすら
ハルばあもリョウさんも、キチンと理解していませんでした。
ここで初めて、この手続きはコレとか、あれはどうするとか
いちいち会社などに教えてもらいながら手続きをすませました。
そんな中、キチンと見直してあったはずの保険で不要なものまで掛けていたことが判明。
掛け金が月々の天引きで少額だったため、ずっと気にもしていなかったけれど
これからは、年間分をまとめて自分で支払うと思ったら、それなりな額です。
あわててこれも解約。
チリも積もれば山になる
自分達のお金の事なのに、けっこう無頓着だったと反省しました。
そんなこんなで、ようやく諸々の手続き等は全て終了したのですが
これまた今回の一件で、リョウさんが我が家の銀行口座すら
全て理解していなかったという事が判明しました。
これではいけないと、ハルばあは我が家の銀行口座、またその口座で落ちる色々なお金の事
掛けている保険等の種類、証書などの保管場所など、リョウさんにあらためて話しました。
ところが
「え~、いいよ。聞いても覚えられないから。」とリョウさん。
「何言ってるの。もしハルばあに万が一の事があったら請求出すのリョウさんだよ。
知らないからって請求できなかったら、保険は降りないんだよ」
「大丈夫、僕はハルばあより早く死ぬって決まってるから。知らなくても平気」
確かにリョウさんは、ハルばあより7歳年上。
でもこんな時代ですから、いつ何時、何が起こるかわからないじゃないですか。
「そんな事ばっかり言って…何が起こるかわからないんだよ。
もう、しょうがない。今度、全部をノートにキチンと書いて、ここに入れて置くからね。
ハルばあに何かあったりしたら、ここを探してよね」
「は~い、わかった~でも忘れそうだな~。
まあ、いいか。僕はハルばあより先に死んじゃうから。」
心配するハルばあの言葉も、ほとんど素通り状態のリョウさんです。
そんなハルばあ夫婦を見ていた娘Meが言いました。
「私もお母さんは絶対お父さんより早く死なないと思う。
お母さんて身体が弱いとか言いながら、しつこく長生きしそうだよね。
なんかもうちょっとした天変地異があっても執念で死なないというか
すっごく長く、いつまでも生きていそう」
それって暗に「憎まれっ子世に憚る」って言ってるんでしょうか。
ハルばあの、いや~な顔を見て、Meがさらに言いました。
「別にさ、憎まれっ子って言ってるわけじゃなくて
お母さんはお父さんに比べて、色んな事に貪欲に生きてる気がするんだよね。
ここまででいいとか、これで十分とかあきらめない気がするからさ。
いいんじゃない、それで生きることに貪欲になれるなら。
ホントお母さんは、おばあちゃんと同じだよね。
いつまでも自分は年寄りじゃないっていいながら、きっとすご~く長生きするよ」
あの自由人の母と同じなのかと思うと、かなり複雑な気分です。
娘って母親に対してシビアだと言いますが、そんな風にハルばあを見ていたんですね。
「そんな顔しなくたっていいじゃない、いつまでも若いって事だよ。
良かった、良かった。
Meも言うなら間違いないから、ハルばあ長生きだよ。
僕は何にも覚えていなくても大丈夫。安心だね」
楽天家なリョウさんは、笑いながらMeの言葉に賛同しています。
遅ればせながら、これから先々を考えて色々言っている
ハルばあの話を真剣に聞いているんだかいないんだか。
でもノー天気なリョウさんは心配ですが、シビアなMeがついていたら
さらに毒舌をはく息子と、しっかり者のお嫁さんのノンさんがいたら
ハルばあに何かあっても、きっと何とかなるでしょう。
あらためてそんな事を思った、ある夜のお話でした。
結婚してからリョウさんはずっとサラリーマンで、すべて会社にお任せ状態だったため
お恥ずかしい話、色々給与から引かれていたものがどういう状態だったかすら
ハルばあもリョウさんも、キチンと理解していませんでした。
ここで初めて、この手続きはコレとか、あれはどうするとか
いちいち会社などに教えてもらいながら手続きをすませました。
そんな中、キチンと見直してあったはずの保険で不要なものまで掛けていたことが判明。
掛け金が月々の天引きで少額だったため、ずっと気にもしていなかったけれど
これからは、年間分をまとめて自分で支払うと思ったら、それなりな額です。
あわててこれも解約。
チリも積もれば山になる
自分達のお金の事なのに、けっこう無頓着だったと反省しました。
そんなこんなで、ようやく諸々の手続き等は全て終了したのですが
これまた今回の一件で、リョウさんが我が家の銀行口座すら
全て理解していなかったという事が判明しました。
これではいけないと、ハルばあは我が家の銀行口座、またその口座で落ちる色々なお金の事
掛けている保険等の種類、証書などの保管場所など、リョウさんにあらためて話しました。
ところが
「え~、いいよ。聞いても覚えられないから。」とリョウさん。
「何言ってるの。もしハルばあに万が一の事があったら請求出すのリョウさんだよ。
知らないからって請求できなかったら、保険は降りないんだよ」
「大丈夫、僕はハルばあより早く死ぬって決まってるから。知らなくても平気」
確かにリョウさんは、ハルばあより7歳年上。
でもこんな時代ですから、いつ何時、何が起こるかわからないじゃないですか。
「そんな事ばっかり言って…何が起こるかわからないんだよ。
もう、しょうがない。今度、全部をノートにキチンと書いて、ここに入れて置くからね。
ハルばあに何かあったりしたら、ここを探してよね」
「は~い、わかった~でも忘れそうだな~。
まあ、いいか。僕はハルばあより先に死んじゃうから。」
心配するハルばあの言葉も、ほとんど素通り状態のリョウさんです。
そんなハルばあ夫婦を見ていた娘Meが言いました。
「私もお母さんは絶対お父さんより早く死なないと思う。
お母さんて身体が弱いとか言いながら、しつこく長生きしそうだよね。
なんかもうちょっとした天変地異があっても執念で死なないというか
すっごく長く、いつまでも生きていそう」
それって暗に「憎まれっ子世に憚る」って言ってるんでしょうか。
ハルばあの、いや~な顔を見て、Meがさらに言いました。
「別にさ、憎まれっ子って言ってるわけじゃなくて
お母さんはお父さんに比べて、色んな事に貪欲に生きてる気がするんだよね。
ここまででいいとか、これで十分とかあきらめない気がするからさ。
いいんじゃない、それで生きることに貪欲になれるなら。
ホントお母さんは、おばあちゃんと同じだよね。
いつまでも自分は年寄りじゃないっていいながら、きっとすご~く長生きするよ」
あの自由人の母と同じなのかと思うと、かなり複雑な気分です。
娘って母親に対してシビアだと言いますが、そんな風にハルばあを見ていたんですね。
「そんな顔しなくたっていいじゃない、いつまでも若いって事だよ。
良かった、良かった。
Meも言うなら間違いないから、ハルばあ長生きだよ。
僕は何にも覚えていなくても大丈夫。安心だね」
楽天家なリョウさんは、笑いながらMeの言葉に賛同しています。
遅ればせながら、これから先々を考えて色々言っている
ハルばあの話を真剣に聞いているんだかいないんだか。
でもノー天気なリョウさんは心配ですが、シビアなMeがついていたら
さらに毒舌をはく息子と、しっかり者のお嫁さんのノンさんがいたら
ハルばあに何かあっても、きっと何とかなるでしょう。
あらためてそんな事を思った、ある夜のお話でした。
by haru2010yakei
| 2013-04-20 17:57
| 日記、雑記
グータラ主婦ハルばあの日常のあれこれを綴ってみました。
by ハルばあ
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